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3/11(金) スピタク市における東日本大震災5周年追悼献花式への田口大使出席

 東日本大震災の発生から5年となる3月11日,ロリ地方スピタク市の東日本大震災の犠牲者を追悼する記念碑(ハチュカル)にて献花式が行われ,サハキャン・スピタク市長や在スピタク市非常事態省支部(消防),スピタク市民が出席しました。田口在アルメニア大使も出席し,下記のとおりスピーチをしました。


 
本日、東日本大震災から5年目の日を迎えます。
 
震災により亡くなられた15,894名の方、行方不明の2,562名の方に、改めて哀悼の意を捧げるとともに被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。
 
日本は国民、自治体、政府が一体となって復興に取り組んでおり、復興事業は順調に進捗して道路、鉄道等のインフラ復旧はおおむね終了しました。
 
また、日本は世界で前例のない困難な事業である福島第一原子力発電所の廃炉・汚染水対策に取り組んでいます。
 
福島第一原子力発電所の状況については定期的にIAEAに報告し情報を国際社会に提供していますが、状況は安定しており、周辺一部地域を除いて福島県の空間線量率は大幅に減少し、海外主要都市とほぼ同水準になっています。東京を含む日本の他の地域の空間線量率は全く問題ありません。
 
5周年に際し、 震災に際して日本に様々な支援をしていただき心を寄せていただいたアルメニア政府、アルメニア教会、アルメニア国民の皆様に改めて感謝を申し上げます。
 
私たちは、アルメニアの皆様が震災の際に特別のミサを開催し、日本の犠牲者、被災者に祈りを捧げていただいたこと、また、サルグシャン大統領が訪日の機会に被災地を訪問し被災者を励まされたことを忘れません。
 
スピタク市では1988年の犠牲者を悼むハチュカルの隣に東日本大震災犠牲者追悼のハチュカルが建てられ、以来毎年、追悼の式をしていただいています。本日・3月11日、日本大使館は初めて献花式に参加しました。
 
アルメニア国民、そしてハチュカルを建てたスピタク市民の皆様の友情に日本国民の心からの感謝をお伝えしたいと思います。
 
日本とアルメニアはともに地震国です。1988年のスピタク地震以来、日本は震災対策で様々な協力をしてきました。
 
私たちは過去の地震を忘れず教訓を学ぶとともに未来の地震に備えなければなりません。将来起こりうる地震で一人でも多くの生命を救い、被害を最小限にとどめるために、日本はこれからもアルメニアと震災対策で協力を発展させていきたいと強く願っています。
 
 
   
 日本と同じ地震国であるアルメニアでは1988年に起きた大地震によって、2万5千名が犠牲となりました。この地震は震源地の地名を冠してスピタク地震と呼ばれています。
 その際日本政府は、レスキューチームの派遣や資材の供与などでアルメニアを緊急支援しましたが、その事実は今でも地元市民に記憶され、感謝されています。

 今日まで日本政府はJICA事業等を通じて、アルメニアの震災対策に支援を行ってきており、2011年3月の東日本大震災に際しては大統領出席のミサが行われたり義援金が集められるなど、日本の被害に対して心からの支援がありました。
 さらに、1年後の2012年4月には、JICA事業で日本を訪問した非常事態省スピタク支部隊員の発意により、東日本大震災の犠牲者を追悼する記念碑がスピタク地震犠牲者の追悼記念碑の横に建てられ、毎年3月11日に地元の人による献花式が営まれてきました。

 石でできた記念碑は、アルメニアで古代から伝わる伝統文化で「ハチュカル」と呼ばれています。追悼記念碑(ハチュカル)の高さは187センチ、幅80センチで、日本語のほか、アルメニア語で「日本の津波の犠牲者に捧ぐ」と記されています。