令和6年度外務大臣表彰:セロブ・ガブリエリャン・アルメニア共和国内務省ロリ地方救助隊長

令和6年8月1日

令和6年8月1日、日本国政府は、令和6年度の外務大臣表彰受賞者を発表し、アルメニアからは内務省ロリ地方救助隊長のセロブ・ガブリエリャン(Serob Gabrielyan)氏が、日本とアルメニアとの相互理解を促進した功績により、この度外務大臣表彰を受賞する運びとなりました。
 
ガブリエリャン氏が勤務するロリ地方スピタク市は、1988年のアルメニア大地震の震源地であったことから壊滅的な震災被害を受けた街であり、今もなお同大地震の起こった12月7日には毎年多くの市民が市内中心部に建立された慰霊碑の前に集い、震災の犠牲者を悼みつつ震災の経験を後世に伝える行事を行っています。そうした中、東日本大震災の翌2012年にJICA研修で訪日したガブリエリャン氏は、同震災の被災地を訪れ、そこで震災の惨状に改めて心を痛めつつも現地の復興の歩みに大きく感銘・共感したことから、帰国後、東日本大震災の犠牲者を悼むための慰霊碑を建立することを思い立ち、その発起人として仲間の救助隊員を含む多くの市民に呼びかけて資金を募り、自らの私財をも投じて慰霊碑を同市中心部のアルメニア大地震慰霊碑の隣に建立しました。それ以降、両慰霊碑の前には、これまでの12月7日に加えて毎年3月11日にも多くの市民が集って、これら震災の犠牲者を追悼し両国の早期復興を祈念するイベントが行われるようになり、今や同イベントは両国間の防災協力推進に向けた絆のシンボルともなっています。
 
日本大使館としても、こうしたガブリエリャン氏のこうした努力と功績に感謝を申し上げると共に今回の外務大臣表彰の受賞を心よりお祝い致します。
 
外務省HP: https://www.mofa.go.jp/press/release/pressite_000001_00466.html

1
2